一般に、glioma (glioblastoma といってもよい)は種々の分化段階と退形成の度合いを異にする細胞群から成っている。 その悪性度には、退形成が未分化性よりも大きな役割を演じているとの意見がある。 加えて、 glioma の重要な、そして治療上もっとも問題となる生物学的特徴は「浸潤」である。 「播種」はそれほど多い現象ではない。
図A: 大脳半球に発生した glioblastoma の浸潤による大脳脚での腫瘍塊形成。
図B: その内包後脚では、線維に沿って GFAP 陽性 glioma 細胞の浸潤が明らかである。
図C: Glioma 細胞のくも膜下播種。 脊髄周囲での増殖像。
図D: その GFAP 陰性の未分化 glioma 細胞。 皮肉なことに、浸潤は分化と関係した現象である。 したがって、いくら分化した glioma (astrocytoma)といえども、治療上、びまん性、そして浸潤能が問題となる。