Binswanger's disease
ビンスワンガー病は、血管性痴呆 vascular dementia の原因として最も多いものとされているが、その病態機序については不明な点が多い。
図A: 前頭葉前方部の冠状断。 脳室の拡大と白質の光沢のなさが特徴的である。
図B: 乳頭体を通る冠状断。 脳室の拡大とともに白質の volume の減少が明らかである。
図C: その白質では、不均一なミエリンの淡明化(実際は、ミエリンと軸策の双方の減少があり「不全軟化」とも表現されることのある病変)がみられる。
図D: ミエリンの淡明化を示す白質には、中小動脈の外膜の線維性肥厚と中膜平滑筋細胞と内膜細胞の消失(それらの細胞核が見あたらない)が認められる。 軟膜動脈の中には、白質を専門に栄養する髄質動脈の存在が知られているが、本症におけるその選択的硬化の可能性については、推測の域を出ない。