Wallerian degeneration
中枢神経系のワーラー変性とは軸策の切断により、その末梢の軸索・髄鞘が変性、消失する現象である。 この陳旧性の脳出血例に認められる錐体路の変性・萎縮は一目瞭然である。 厳密には、内包の前および後脚を下降する多くの線維に変性が生じているのであろう。
図A: 外側型の古い出血(cystic scar)を示す。
図B: 大脳脚の変性や左右の脳幹被蓋の大きさに注意。
図C: 延髄錐体の完全なミエリンの淡明化と高度の萎縮。 被蓋の左右差。
図D: 脊髄では、対側の外側皮質脊髄路、同側の前皮質脊髄路のミエリンの淡明化がみられる。 灰白質では、反応性のグリア核の増加をみるが、下位運動ニューロンの脱落はない。 これには、上位運動ニューロンの軸索末端は直接的に下位運動ニューロンに連結していないということが重要との見方がある(介在ニューロンの存在)。