Transneuronal degeneration
ある神経細胞が変性、消失した場合、その軸索が連結する次の神経細胞にも変性、消失が起こりえる(順行性 transneuronal 変性)。 この現象はヒトでは限られた系統でしか確認されていない。 はじめに、代表的な視覚系の変化について示す。
図A: 死亡 20 年前に左眼球摘出術を受けたひとの外側膝状体である(K-B 染色)。
図B: 同じひとの外側膝状体 I 層と II 層の拡大像である(K-B 染色)。 どちらが左で、どちらが右か。 次は、同側の中心被蓋路あるいは対側の歯状核病変(多くは梗塞)で起こる下オリーブ核の仮性肥大 olivary hypertrophy と呼ばれる像である。 原因となる病巣形成後、 1 週間もすると始まる変化だという。
図C: 神経細胞脱落が明らかである。 加えて、残存する神経細胞は大きくなり、空泡化もみられる。 Chromatolysis を示すものもみられる(K-B 染色)。
図D: そこでは、反応性アストロサイトにも著明に大きいものがみられる(H-E 染色)。