Neuroblast
神経芽細胞の産出期は、ヒト終脳外套ではおよそ妊娠 7 週から 20 週頃に相当する。 産出した神経芽細胞は、ラディアルファイバーに沿って背側(脳表側)に移動し、皮質板(cortical plate)を形成していく。 この際、時期的に後に産出した細胞ほど皮質浅層に分布するパターン(inside-out pattern)を取ることが知られてきた。
図A: 妊娠 17 週齢の胎児脳左側面像。 全体にみずみずしく sylvian fissure 以外は脳溝も形成されていない。
図B: およそこの時期に相当するラット大脳冠状断面。 左右の大脳半球、側脳室、 ganglionic eminence が形成されている。
図C: 左図は神経芽細胞産生期にある終脳外套の組織像。 その初期には神経上皮細胞層の外境界膜側に細胞密度の低い部分(ppl: primordial plexiform layer)が出来る。 やがて ppl は、皮質第 1 層(I: layer I)、皮質板(CP: cortical plate)、subplate (SP)を形成する。 右図は免疫組織化学的に標識されたラディアルファイバー。
図D: ヒト皮質板の走査型電子顕微鏡像。 神経芽細胞が整然と配列している(左図)。 拡大を上げると、神経芽細胞とラディアルファイバー間には細い突起が多数観察される(右図)。