Neuroepithelial cell, Neuroepithelium
神経系の初期発生過程を理解することは、発生異常脳ばかりではなく様々な脳病変の病態形成機序を考察する上でも極めて重要である。 ここでは、神経上皮細胞増殖期を経た後、まず神経芽細胞が産出する時期があり、次いで多くのグリア芽細胞が産出する時期が続く、との見方から概説する。
図A: 外胚葉の一部が神経板となり、それがくぼみ神経溝(neural groove)となり、それが閉じて神経管(neural tube)となる。 図は神経溝がまさに閉じようとしている時期のラット胎児脳。
図B: 神経管が形成された直後の脳の走査型電子顕微鏡像。 中心管壁と外境界膜に両端を付着した単層円柱上皮が認められる。
図C: 同時期の顕微鏡像。 上皮細胞の核が神経管壁のさまざまな高さに位置している。
図D: この神経上皮細胞の核は、細胞周期に一致した上下運動をする(左図)。 中心管の共焦点レーザー顕微鏡像(右図)。 上皮細胞は、核の上下に胞体突起を伸ばしており、管腔面に付着しているものも認められる。 管腔面に核が位置している細胞は分裂期(M 期)にある細胞。