Pick's disease, ピック病
Pick 病(PD)は前頭側頭型痴呆の代表格とされている。 本症では、前頭葉または側頭葉、あるいは両者に高度の萎縮をみる。 これまでいろいろ分類されてきた経緯があるが、今日では、Pick 嗜銀球(Pick body: PB)の出現を伴うものに限って PD としようという動きがある。 まれな疾患である。
図A: 前頭葉の高度の葉性萎縮 lobar atrophy と脳回の knife-edge atrophy。
図B: 被殻の大型(矢)と小型神経細胞内(矢頭)の PBs。 やや塩基性をおびてみえる。
図C: PB は Bodian 染色できれいな嗜銀性を示す(海馬の錐体細胞)。 興味あることに、PB は Gallyas-Braak 染色でははっきりした嗜銀性を示さない(蓄積 tau の生化学の違いを反映か? : 3-repeat tau)。
図D: PB はリン酸化 tau 陽性である(側頭葉歯状回顆粒細胞)。