CO poisoning
本病態は古くからガス中毒として知られてきた。 一酸化炭素は酸素の 250 倍ヘモグロビンに付きやすいとされ、症状は酸素要求量の多い臓器である脳や心臓を反映している。
図A: 急性期を免れた症例の前頭葉冠状断面。 白質が高度に萎縮している。 皮質直下部の白質線維(U-fiber)は比較的残存していることに注意。
図B: 組織学的には不規則斑状に髄鞘の脱落が見られる(左図)。 拡大すると血管周囲の髄鞘は比較的保存される傾向にあることが解る(右図)。
図C: 左図は大脳白質の髄鞘染色拡大像。 髄鞘の断裂、小空胞の形成、反応性アストロサイトが見られる。 右図は大脳白質の Bodian (軸索)染色像。 軸索の脱落とともに、残存した軸索の一部が腫大性変化を示している。
図D: 両側の淡蒼球壊死が見られる。 淡蒼球と黒質網様体部(pallido-reticularis)はもともとヘム鉄が多い組織であり、ここに一酸化炭素が直接付いてしまう可能性が指摘されている。